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旅と記憶

旅をしていると、訪れた場所には何度でも再訪したくなるし、春夏秋冬、それぞれ違った魅力があるので季節を変えて何度でも訪れたいと思う。日本には四季があり(段々なくなりかけているけれど、、春と秋🍂)、豊かな自然と日本庭園、神社仏閣なんかとのコラボレーションは非常に美しいなと感じる。日本食と合わせて、日本に生まれて本当に良かったと感じる事の一つである。私は一人旅の際、これでもかと好きなだけiphoneで写真を撮りまくる。目に映る全ての美しい景色を目に焼き付けつつ、その全てを写真に収めていつでも手元に置いておきたいと思うからだ。バシャバシャ勢いに任せて撮りまくるので、当然ボケたものもあれば構図が変なものもある。そのうちスマホの容量がいっぱいになり、容量確保の為、パソコンにデータを移した後スマホのデータを消すのだが、この私の旅先の写真達はいつまでも消せずに、最後の最後までスマホの中に残してしまうのだ。時折見返しては「あの時は…」なんて懐かしく思ったりもする。ネットやTwitterなんかでは、写真が上手い人達が撮った素晴らしい風景写真もたくさんあり、「素敵!」と思ったもの(保存がOKとされている写真)は有り難く保存をさせてもらっているが、何故かスマホにずっと残し何度も見返すのは出来の悪い私の旅先の写真だ。自分が撮った写真の、撮った瞬間に紐づく思い出や記憶も含めて、出来の悪い私の写真の付加価値となり、なかなか消せないものになっている。

旅先の土地なんかについても同じ事が言え、テレビニュースなんかで各地の災害被害を目にする時、自分が訪れた事のある場所や何かしらの思い出のある場所の場合は、そのニュースの捉え方も馳せる思いも違う。そこに訪れることによって、その場所が自分にとってかけがえのない特別な場所の一つとして旅の記憶と共に蓄積されるからだと思う。ガイドブックで見るだけ、youtubeやブログで旅行風景を見るだけでは得られないものが、実際にその場所に訪れる事で得られると思う。その時その瞬間、自分だけの感性で捉えた、自分だけの旅の出来事や記憶として。現地の空気も、出会った地元の優しい方々も、勘違いで乗り間違えたバスや電車の記憶も、この先その土地の名前を聞くたびに思い出す、大切な記憶の一つになる。私はこの先も様々な世界中の土地を訪れ、その度に「自分だけの特別な土地」コレクションが増えていく事を密かな楽しみとしている。

星の王子さまの薔薇のお話で、「きみのバラが、きみにとってかけがえのないものになったのは、きみがバラのために費やした時間のためなんだ」というセリフがあり、この旅先やその写真の話にも通じるものがあるよなぁと思う。私は子供がいないので想像するしかできないが、自身の子供や飼っている動物にも同じ事が言えるのかもなぁ、と。生まれた時点でそりゃ既に大変尊く素晴らしい宝物なのでしょうが、そこから日々大切にお世話をし成長を見守っていく事、思い出が増える事で、ますますかけがえのない、替えがたい宝物になるんだろうな〜、と。(実際に育てていらっしゃる方から何やらお叱りを受けるかもしれないけれど、、笑 想像するしかできないもんで。。)

私はあまり物には執着はしない(あまり興味がない、、自分ではいい意味で、と思っている)けれど、これまで旅した「自分だけの特別な旅の記憶や思い出」は、いつまでもいつまでも大切に胸にしまっている宝物になっている。全ての美しい景色もその匂いも音も、いつか死ぬ時に、走馬灯のように全てを一気に思い出すのだろう。

1回しか行った事ないまま閉園してしまった💦星の王子さまミュージアム、もっと行っておけばよかったなぁー

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