国宝(ネタバレ?あり?か?🤔)
国宝を見て思った事。人から賞賛される、尊敬される立場の人は一見華やかで羨望の的だけれど、その実は私達の想像とは違う。裏は表とは全く真逆のものが渦巻いている事も多い。「国宝」のラストで人間国宝になった喜久雄へのインタビューで、「まさに順風満帆な人生、人間国宝になられた感想はいかがですか」というセリフがあった。それまでの喜久雄の人生を見てきた側としては、「順風満帆」なんて言葉はかけられないと思うけれど、側から見る分には喜久雄の歌舞伎人生は十分に順調であり、一体本人がこれまでどんな想いをしてどんな苦しみを抱いてきたのかなんて想像できないのだろう。山の山頂からは眺望がよく見渡せるけれど、麓からは山頂の様子を窺い知る事はできない。ただ見上げるのみ。何かの頂点に立つ人は、そもそもとして自分が目標にする人/できる人、尊敬できる人、同じ想いを分かり合える相手の絶対数が非常に少なく、その一生に渡る孤独感は計り知れないと思う。ロールモデルや同志がいなくてもいいものかもしれないけれど、目標にすべき人やロールモデルが見当たらず、どうしたら良いのか思い悩む事も、自分が心から満たされるものが少なく、ある種の絶望を人生に抱く事もそりゃあるだろうなと思う。私は「有名税」なんて言葉も理解できない。その立場になるには大きな苦しみが伴うし、その上で大衆には好き勝手に言われるし。有名になる事で被る不利益を「有名税」なんて大衆に都合の良い言葉で片付けるのは納得できない。どの立場の人にもそれぞれの苦しみや想いがあり、分かり合えないまでもお互いを尊重し、人権がきちんと守られる世の中にもっとなっていったら良いなと思う。
国宝、上映期間中にまた見に行くつもりだけど、見れば見るほど、時間が経って自分の中で受け取ったものが熟成するほど、感じる事や考える事も変わっていきそう。配信される頃にはまた今とは違った視点や考えが出てくるのかもなぁ。

↑これは仙台松島の円通院ですが…東北はお魚がとても美味しくて、またすぐにでも行きたいと常に思っている場所…。次は足を伸ばして気仙沼(世界三大漁場!)や石巻にも行ってみたいな〜🐟新たな趣味に釣り🎣もやりたい…。
昔は「グルメ旅(食目的の旅)」ってあまり理解ができなかったんですよね〜。。「流通がしっかりしてるんだから、どこで食べても魚は魚でしょ」みたいな。。。いやはや、今では「わざわざ現地に足を運ぶ」の意味がよくわかります。その土地の食べ物は新鮮でとても美味しい。人生やっぱり最後は食。というより魚と酒🍶。これもその立場(単に歳をとったからだと思いますが…笑)にならないとわからない人生経験だな〜と思う。人生はずっと新しい学びと経験の連続ですね。