パリ五輪開会式
リアルタイムで、ちびちび飲みながら見ました。案の定評判はイマイチ、割と炎上している。前衛的?というのか、フランスは本当に独特の価値観やセンスだなと思う。お隣ロンドンとは全く違う。普通にシンプルに、美しい建築物と芸術、オペラなんかを全面に引き出したのでよかったのに。。パリコレチックなものもあったが、とにかくLGBT色が強い。大体ダンスをしている。マリーアントワネットの処刑シーン&流血を表現する所や、最後の晩餐をLGBTで表現する所、あとは全身青塗りのおじさん。全てが独特。各国選手の登場シーンは尺がかかるのは仕方ないが、他のショー全てが長い。間延びするほど長い。しかも各ショーもヌルッと始まりヌルっと次へ移る感じ。まさにフランス。ポンヌフの国。ダンスも馬の海上走りも、聖火ランも、時間潰しにわざと長く長く、くどくこれでもかと引き延ばしているように見えた。フランス人の恋愛もこんな感じなのだろうなと思いつつ、「花火ドーン!挿入歌バーン!紙吹雪キラキラ⭐️❣️❣️❣️」的な所謂お祭り騒ぎ的なものは何一つなく、大人でウィットに富んだ「一味違うのよ私らは」を詰め込んだ演出のように感じた。日本の京都のように、レトロ&モダン的な、独特のセンスを己のプライドを賭けてこねくり回しかつ費用もかけず(かけられず)に表現したように思う。細かい部分は置いておいて、全体的にフランスらしい印象だなと思った。さすが芸術の街。パリコレの地。ジブリ最新作が大絶賛された国。私ら凡人には理解できない独特の感性とセンスがそこにある。最後のエッフェル塔のレーザー演出と、セリーヌディオンは良かった。あれでその前の何時間ものショーをチャラにできた感じ。終わりよければ全てよし。視聴中は「何じゃこりゃ」と思いっぱなしだった私の感想も、ラストの演出により「実にフランスらしい、前衛的で独特の感性の式だった」に変わっている。ちょろいもんである(私)。でも純粋に、セーヌ川周辺も夜のルーブル美術館も、もちろんエッフェル塔も、その美しさは健在で、年末旅行はパリに行こうかしらと思った程。
Twitterを見れば当然賛否両論(否が多めの印象)あり、これもフランスにとっちゃ「アンタ達凡人には私らハイセンスで高尚な人間の事は理解できないのよ」とすら考えていそうだ。それも含めて、実にフランス。完璧だ🇫🇷
4年後、2028年はロサンゼルス、エンタメの本場かつ老舗、本気のド派手ショーを見せてくれるに違いないだろうし、今から4年後が楽しみである。見に行けたらいいな。いつか。4年後は私の環境状況も変わっているだろうし。